Phantom 4 Advanced / Advanced+の仕様
ドローン世界No1のシェアを持つDJI。2006年に中国の深センで起業をしたベンチャー企業で、2016年までに6000人を超える社員を雇い、アメリカ、ドイツ、日本、北京、上海、香港など世界中に拠点を持つメーカー。
DJIを一躍有名にしたのがPhantomシリーズであり、ドローンとして高い性能を誇るPhantom 4 Proの廉価版がPhantom 4 Advanced(Advanced+)です。Phantom 4 Advancedの発売により、通常のPhantom 4は販売終了となりました。
Phantom 4 AdvancedはPhantom 4 Proの性能のほぼ全てを引き継いでいますが、差別化や低価格化のため、ハードウェアが部分的に省かれています。
- Phantom 4 Proの3つある前方・後方・下方ビジョンシステムからPhantom 4 Advancedでは2つの前方・下方ビジョンシステムに変更
- Phantom 4 Proの2つある赤外線検知システムをPhantom 4 Advancedでは搭載しない
- 送信機の画面を指でタップするだけでドローンを操縦できるタップフライモードのうち、後退しながら撮影するモードを廃止
「Phantom 4 Advanced」と「Phantom 4 Advanced+」の違いは、Phantom 4 Advancedは送信機にスマートフォンやタブレット端末を接続しコントローラー(プロポ)として使用しますが、Phantom 4 Advanced+には、5.5インチディスプレイを搭載した一体型送信機となります。
Phantom 4 Advancedは、Phantom 4の価格そのままに、Phantom 4 Pro並みのカメラ性能を持ったドローンです。
機体 | |
---|---|
寸法 | 長さ 350mm x 幅350mm |
重量 | 1,368g |
最大速度 | 72km/h |
運用限界高度(海抜) | 6.000m |
最大フライト時間 | 30分 |
バッテリー | 5,870mAh |
充電時間 | 80分 |
カメラ | |
センサー | 1’’ CMOS、有効ピクセル数:2,000万画素 |
レンズ | 84°FOV(視野角)、8.8mm/24mm(35mm判換算)f/2.8~f/11 オートフォーカス (1m~∞) |
ISOレンジ | 100~3200動画:100~3200 (自動) 、100~6400 (手動) 写真:100~3200 (自動) 、100~12800 (手動) |
シャッタースピード | 8秒~1/8000秒 |
最大静止画サイズ | 3:2アスペクト比:5472×3648 4:3アスペクト比:4864×3648 16:9アスペクト比:5472×3078 |
静止画モード | シングルショット バーストショット:3枚、5枚、7枚、10枚、14枚 オート露出ブラケット (AEB):0.7EVステップでの 3枚、5枚 ブラケットフレーム インターバル:2秒、3秒、5秒、7秒、10秒、15秒、30秒、60秒 |
動画モード |
H.265 C4K:4096×2160 24/25/30p @100Mbps 4K:3840×2160 24/25/30p @100Mbps 2.7K:2720×1530 24/25/30p @65Mbps 2.7K:2720×1530 48/50/60p @80Mbps FHD:1920×1080 24/25/30p @50Mbps FHD:1920×1080 48/50/60p @65Mbps FHD:1920×1080 120p @100Mbps H.264 |
最大ビデオビットレート | 100Mbps |
対応ファイル形式 | FAT32(32GB以下)、exFAT(32GB超) |
静止画 | JPEG、DNG(RAW)、JPEG+RAW |
動画 | MP4、MOV(AVC/H.264;HEVC/H.265) |
対応SDカードタイプ | MicroSD最大容量:128GB クラス 10またはUHS-1規格が必要 |
送信機 | |
動作周波数 | 2.400GHz~2.483GHz |
最大伝送距離 | 4km(日本仕様)障害物および干渉がないこと |
バッテリー | 6,000mAh |
対応モバイルデバイスサイズ | 5.5インチディスプレイ一体型送信機(1920×1080、1000 cd/m2)*Advanced+のみ 一般的なタブレット端末、スマートフォン等*Advanced |
※仕様は変更する可能性があるため、必ず公式サイトでご確認願います。
Phantom 4 Advancedは高いカメラ性能を安価に使える最良のドローン
Phantom 4 Advancedの最大のポイントは、上位機種であるPhantom 4 Proと同じカメラ性能でありながら安価に購入することができるということです。この価格で1インチCMOSレンズによる4K60fps・ビットレート100Mbpsの動画撮影は魅力的です。
1インチCMOSレンズが映し出す明るい空撮動画
一般的なコンパクトデジタルカメラはセンサーに1/2.3インチの撮像素子を採用し、高級コンパクトデジタルカメラは1インチサイズの撮像素子を採用していることが多い。DJIのドローンも同じ構成で、MAVIC PROは1/2.3インチの撮像素子を採用し、Phantom 4 Advancedは上位機種であるPhantom 4 Proと同じ1インチサイズの撮像素子を採用しています。
面積比で1インチは1/2.3インチよりも約4倍も大きい。
一般的にはより大きい撮像素子の方が高感度でノイズが少ない映像が撮れる。暗いところでの撮影も有利で、曇りがちな天候での空撮や、日が落ちかけている夕景など、様々な状況で綺麗な空撮映像を撮ることが可能となる。
ディスプレイ一体型送信機が欲しいならPhantom 4 Proの方がお得
機体 | 価格 | 送信機 |
---|---|---|
Phantom 4 Advanced | 179,000円 | タブレット端末やスマートフォンが必要 |
Phantom 4 Advanced+ | 214,000円 | 5.5インチディスプレイ一体型送信機 |
Phantom 4 Pro | 204,000円 | 5.5インチディスプレイ一体型送信機 |
※2017年4月現在
Phantom 4 Advancedは、スマートフォンやタブレット端末を接続しなければコントローラー(プロポ)として使用できませんが、Phantom 4 Advanced+やPhantom 4 Proは、送信機に5.5インチディスプレイが初めから搭載されている機種になります。
Phantom 4 Proの廉価版であるPhantom 4 Advancedに5.5インチディスプレイを備えたPhantom 4 Advanced+を選ぶと、価格がPhantom 4 Proの方が安くなる逆転現象が起こっています。ディスプレイ一体型送信機が欲しい場合にはPhantom 4 Advanced+ではなく、Phantom 4 Proの方が性能が高い上に価格も安くなります。