自宅の近くにドローン飛行可能地域がなく、ドローン練習場もないため、自宅の個室でドローンを飛ばす練習をするケースがありますが、狭い室内での飛行は壁や天井、窓ガラスなどに衝突する可能性も高く危険です。
企業に勤めている方は、天候のよい土曜日や日曜日、平日の早朝しかドローンを飛行させる時間が取れないため、歯がゆい思いをしてみえる方が多いと思いますが、ここはガマンが必要です。
狭い室内でドローンを飛行させることは難しい
ドローンにとって狭い室内は苦手な場所です。
室内はWiFiやスマートフォンからの電波が飛び交いドローンと送信機との通信を不安定にさせます。屋外に比べGPSの感度が悪く、不安定な飛行(ホバリング)となりやすいです。狭い室内では、GPSの位置が少しずれただけで壁面に衝突してしまいます。
室内には物が多いこともドローンが苦手とする原因です。
床には机やベッド、テレビなどの家具や家電が置かれ、パソコンやスマートフォン、リモコンなどの小物類もたくさんあります。平らな床面が少なく離着陸が行いにくいです。天井面には照明器具が取り付けられ、ドローンがぶつかりやすい環境があります。
ドローンの飛行中のプロペラ風切り音は小さくなく、声を荒げないと会話ができないレベルです。早朝や夜などであれば、騒音として近所迷惑になります。
ドローンを持って旅行する際に、ホテルや旅館の客室でドローンのセッティングも兼ねて少しだけ飛ばそうと考えてはいけません。
ホテルや旅館の客室で飛ばし、壁や天井、家具や備品に衝突させれば、傷や損壊による弁償となるケースも考えられます。もちろん、ドローンも傷つきます。
必ず屋外の飛行可能地域、もしくはドローン練習場で飛行させましょう。
改正航空法では室内は飛行禁止されていない
国土交通省航空局が出している「無人航空機(ドローン、ラジコン等)の飛行に関するQ&A」の中で、人口集中地区であっても、屋内であればドローンの飛行は可能とされています。
Q5-4 人口集中地区であって、屋内で飛行させる場合も許可は必要ですか。
A 屋内での飛行は、航空法の規制の対象外となることから許可は不要です。
引用元:国土交通省 航空局「無人航空機(ドローン、ラジコン等)の飛行に関するQ&A」
改正航空法では室内のドローンの飛行は規制範囲外とされていますが、安全面や迷惑を考え、モラルある行動を取りたいと考えています。