ドローンの飛行は自分の目で見える範囲内で飛行させることがルールです。国土交通省の「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」に明記されています。
(2) 無人航空機の飛行の方法
飛行させる場所に関わらず、無人航空機を飛行させる場合には、目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
引用元:国土交通省「無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール」
小さな山の向こう側や崖の向こう側を空撮したいなど、操縦者自身が目視できない範囲でのドローンの飛行は行わないことが原則です。
目視によるドローン飛行が原則
操縦者自身がドローンの飛行状態を目で確認しながら飛行させる意味は、ドローンに異常が起きていないか、急な強風により流されていないかなど、ドローン周囲の状況を広い目線で確認をしながら飛行させることで、安全を確保しやすいことにあります。
国土交通省が定めた「無人航空機の飛行の方法」の「目視(直接肉眼による)」とは、裸眼、もしくはコンタクトレンズや眼鏡をかけた状態でドローンが確認できることを表し、操縦者とドローンの距離は100mまでなど、具体的な距離は示していません。
距離で示されていない理由は、視力には個人差がある上に、雨や霧など天候により目視で確認できる距離は変化するこため、自分自身でドローンを目視で安全に飛行させられる距離が、その方の目視範囲と言えます。
もちろん、目視のためドローンレースなどで使用するFPVゴーグルを使用しての確認や双眼鏡・望遠鏡を使用しての確認も認められていません。仮に双眼鏡が認められていたとしても、片手に送信機、片手に双眼鏡の状態でドローンの操縦は危険すぎます。
ドローンを目視外飛行させたいときは、自分自身がドローンを目視できる場所に移動することが大切です。
山や海、川の近くで、ドローンを目視できない場所を飛行させたいときは車に乗って移動しましょう。移動中にバッテリーを充電することもできますし、移動中にドローンをどのようにフライトさせたら良い空撮映像が撮れるのか考える事も楽しいです。
ドローンの目視外飛行は許可が必要
ドローンを目視外飛行させる時には国土交通大臣の許可が必要です。許可の申請には、基準をクリアした機体、目視外飛行の訓練などが必要になります。
目視によるドローン飛行に比べ、モニターを見ながらによる目視外飛行は難しくなります。問題が起こってしまった場合のリスクと責任が取れることを前提にドローンを飛行させましょう。